ある小学校講演の思い出

滋賀県の山奥にある小学校は、運動場に鹿やサルがやってくる素敵な学校でした。二度目の講演に招いてくれたのが子どもたちのリクエストだったと聞き、うれしくて仕方なかったですな。再会した子どもたちは、1年の時間の流れの中で少し大きくなっていたような気がしました。人数は少ないけど、時には兄弟のように学校生活で切磋琢磨しながら常に伸びていくんだなと思ったりしたんですな。

昼食は小さな教室で、小さな椅子に座り、小さな机で手作りの野菜汁と子供達が育てた米のおにぎりをごちそうになりました。昼食を終えて子供達と簡単な打ち合わせをした後、体育館で講演をさせていただきました。今年は子どもたちだけでなく父兄も加わってくださったのでした。

去年来たときは障害者理解ということで「見えるってどういうこと、見えないってどういうこと」とタイトルをつけて話と実体験をおこなったんですが、2度目の今回は「もう一つの大切な目」ということにして、障害がある人ない人ともに大切なことは、いろいろなことを見つめる、世界に目をむけることだという話をさせてもろたんです。自殺や残虐な事件が取りざたされるこのごろ、命の尊さを語るべく、戦争で障害を背負わされた子どもの話を写真を見せながら進めたりしたんです。

子どもたちは一所懸命聞いてくれました。そのまっすぐな視線を感じながら、私は講演の最後に笛の演奏と歌を届けました。子供達が帰りに自分達で作ったお米を手作りの和紙の袋に入れてプレゼントしてくれたんですよ。

山に夕暮れがおとずれ、車の車窓に田舎の風景が浮かんで後ろに流れていきました。山の学校という言葉が浮かび、一つの旋律が浮かび始めた。曲ができたら小学校に届けよう。ふと運転をしていたワッキーが「サルがいますよ」と声をあげたんですわ。二頭の猿が田んぼに現れて、私達に「また来いよ」と言ってくれたのだろうなんて、身勝手な解釈を楽しみながら帰路につくのでした。

なぜか心に暖かい思いが残り、再びの再開を期待してしまう、そんな優しく小さな山の学校でしたなあ。
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by maka1968 | 2007-01-14 22:14 | こんなことしてまっせ
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