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優しき町の日

道を歩いているときに声をかけられると芸人はうれしくなります。まあ、私みたいにテレビも雑誌もにぎわさないような者には縁のない話でございます。

がしかし、この町だけは違うんです。私が子どものころから育ったご町内、散歩してると薬局のおじさんが声をかけてくれる、学校の前なんか通ると小学校時代から高校時代までの恩師が順々に声をかけてくれる。自転車乗って買い物へ行く途中のおばちゃんが大声で「元気かいな」これ私がまがりなりにも芸人だからではないんです。皆小さい頃から私を知ってはる方ばかりやからなんですな。

この散歩道にある店や家並みは昔とほとんど変わりませんが、大いに変わったのは、そこに住む人なんですわ。花屋のお姉ちゃんはおばちゃんに、床屋のおっちゃんはおじいちゃんにと。ふと気がつきゃ私自身が近所の子供に「元気かいな」と声かけたりしてるんですよ。たこやき屋に入りますと、そこでたこ焼いてんのは子供の頃「はげ親父」とからかったおっちゃんやない、私と同い年の幼馴染なんですな。町を作り見守る世代が少しずつ変わってきたんです。

そんな町を白状ついて歩いてますが、電信柱なんかにぶつかりそうになりますと、どこからともなく声をかけてくれる人がいてはります。近所に盲学校があるおかげかもしれません。自分のことを見守ってくれる人がいる町、それってうれしいやないですか。養護学校が減らされる、人が触れ合う商店街がつぶれる、医者にも安心して行けない、そんな町どう考えてもさみしいでっせ。

おや、見慣れた街角に新しく店ができたんかいな。なんの店やいな…、ああ、フケーキ屋さんだっか。
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by maka1968 | 2007-08-02 11:18 | お気楽エッセー | Comments(4)